【広瀬隆雄氏】2021/3/2 3月相場にどう取り組む?

2021年5月8日

広瀬隆雄氏によるYoutubeライブ議事メモ
2021年3月2日 3月相場にどう取り組む

目次

はじめに

春相場の始まり

S&P500-EPS成長率-月次別チャート

米国の代表的な株価指数-S&P500の月次パフォーマンスを指すチャートです。
1950年まで遡った過去実績(累積平均)です。
3月を見えていただきたい。平均して+1%。4月も高いです。
2月は例年相場が季節的に安い月と知られています。
季節的に悪い局面を脱して、これから春相場が本格化してきます。
心を入替えて、積極的に取り組むべきだと考えています。

なぜ、2月末に相場が下がったのか

米国10年債利回りチャート

相場が下がった理由です。米国10年債利回りは1.5%を超えて上昇しました。
市中金利と株式はシーソーの関係にあります。
市中金利が急騰する局面では、株式は下がりやすい。
先月末に長期金利が急騰した為、株式の投資家が怖気づいたということになります。

企業業績

S&P500 EPS成長率-四半期別チャート

前年同期比のEPS成長率を表してるチャートです。
2020年4Qが、現在決算発表シーズンを示しています。

2020年4Q決算が予想以上に良い

シーズン前は前年比較でダウンするだろうと言われていました。
しかし、蓋を開けてみたら、予想よりも良かった。かろうじて、前年比プラスで終われそうです。

2021年1Q & 2Qの前年同期比は良い予想

加えて、昨年春先の2020年2Qあたりは、EPS前年比の落ち込みが酷かったです。
しかし、徐々に盛り返してきてる。
そして2021年1Q〜2Qあたりは、前年比較が非常に容易となると指摘します。
つまり、「業績は良い」という話をしています。

まだ「金融相場」の真っ只中

今のアメリカは、金融相場の真っ只中です。今後も金融相場です。
でも、ある時点で…これから1年後くらいだと思いますが、FRBが政策金利を利上げしたという話がでてきたら、金融相場が終わり、業績相場へ移行します。
それはまだ先の話です。

金利の引き締め以上に業績が良いのが「業績相場」

一方で、「金利上昇局面でも株は高いよ」と指摘される人が見かけられます。
この指摘は間違っています。政策金利の引き締め(Againstの風)に逆らって、企業業績の伸びが良いから株が騰がるんです。金利が上昇する以上に業績が良い局面が「業績相場」です。

なぜ、金利・決算を見るべきなのか

金利が高いのに業績が伸びなければ、株価は下がります。
もっと言うと、リセッション(景気後退期)になっちゃう。
だから、まず金利を見てください。次に業績も見てください。
この両方を見ていかないと、株なんてダメなんですよ。

今、注目しているのは「宇宙」

目先では、宇宙関連に注目しています。
ROCKET LAB、spire、BLACK SKY、ASTRA などの銘柄が、SPAC (特別買収目的会社) との合併によって、裏口上場という形で、続々と上場を果たしています。
これら4つの企業は、ピュア・プレイ… つまり宇宙だけを事業にしている企業です。

ROCKET LAB (VACQ → 予定 RKLB)

ロケット打ち上げの会社です。イーロン・マスクのスペースXに1番近いライバル会社になります。

●参考リンク① 2021年3月1日 (businesswire.com)
Rocket Lab, an End-to-End Space Company and Global Leader in Launch, to Become Publicly Traded Through Merger with Vector Acquisition Corporation

●参考リンク② 2021年3月2日 (techcrunch.com)
ロケット打ち上げのRocket LabがSPAC合併で上場へ、企業価値4370億円に

ASTRA (HOL → 予定 ASTR)

サンフランシスコにある ASTRA もロケット打ち上げの会社です。
彼らは小さいロケットだけを打ち上げてます。
大半…95%以上のロケットは Low Earth Orbit (LEO 低地球軌道) と呼ばれ、地球周辺にピッタリついてグルグルまわる小型人口衛星の打ち上げです。LEOのマーケットが今1番ホットです。
ASTRA は LEOに特化した会社です。
ROCKET LABも大きいロケットを打ち上げますが、大半はLEOをターゲットにした打ち上げです。

●参考リンク 2021年2月8日 (businesswire.com)
アストラがホリシティと合併し、NASDAQで初の上場ロケット打ち上げ企業に

spire (予定 SPIR)

spireは、人工衛星から地球のデータを取得して、データを綺麗に整理整頓した上で、多くの人に再利用・活用してもらうサービスを展開しています。

●参考リンク 2021年3月4日 (techcrunch.com)
衛星コンステレーションのSpire Globalが約1712億万円のSPACを通じて上場へ

BLACK SKY (SFTW → 予定 BKSY)

小型人工衛星の会社です。人工衛星で地球をモニターします。
この会社は、ほとんどの場合が「イメージ」…つまり衛生写真です。しかも、リアルタイムで事件をフォローします。たとえば、どこかの国でクーデターが起きた、戦争が起きた、軍隊が動いたなどをリアルタイムでモニターしていきます。
昔の人工衛星は intermittent (間欠的) です。連絡がついたり途絶えたり。一定期間を置いて通信していた。でも、戦争や災害が発生したらリアルタイムで追跡できないとダメ。そのようなニーズに取り組んでるのが、BLACK SKYです。

参考リンク – 2021年2月18日 (cnbc.com)
Satellite imagery specialist BlackSky is going public in latest space SPAC

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以上です。