【マッチレポート】リバプールFC vs マンチェスター・シティFC

2021年5月8日

イングランド プレミアリーグ19-20 Round12
2019年11月14日(木) リヴァプール アンフィールド
主審:マイケル・オリバー氏
結果:LIV 3-1 MCI

本記事の目次

はじめに

1位と2位の直接対決。6ポインターゲーム。
速い展開と、判定模様の波乱が舞った大一番となりました。

基本フォーメーション

リバプールはいつもの形。ファンダイクの相方はロブレン。
マンチェスター・シティは、ロドリ&ギュンドアンのダブルボランチを採用。
夏にPSVから買い戻したばかりの22歳アンヘリーノとサラーがマッチアップ。

守備フォーメーション

リバプールFC

リバプールの守備は、中盤の運動量を活用した横スライドが特徴的。片方のサイドに寄っている場面が多いです。本試合でも同様の戦術を扱っており、ワイナルドゥムが中寄に絞り、このスペースをカイル・ウォーカーとロバートソンで狙い合う展開でした。このスペースを逆サイドのA・アーノルドも見ています

マンチェスター・シティFC

基本陣形のまま、パスのスピード・リズムの速さで勝負してくるリバプール。一方のマンチェスター・シティは、5バック気味に守ります。前線のデ・ブライネがファビーニョを見つつアグエロとプレス。2センターバックを2人で嵌めることで、ロングボールの出どころを牽制している狙いに見えます。

得点シーン

リバプールFC 1点目:ファビーニョ選手

マネの持ち運びから中央に送ったところ、クリアされました。しかし、バイタルエリア付近でクリアボールを回収したファビーニョが、右足強烈ミドルを突き刺します。間接的ですが、マネがディフェンス2枚を引き出せたことで、シュートコースが生まれていました。

このシーンの前、リヴァプールのBOX内でハンド疑惑となる判定がありました。ゴール後に各選手が審判団に詰め寄るものの、判定は変わりません。

リバプールFC 2点目:サラー選手

これぞ、リバプールというべき両翼攻撃の形。

A・アーノルドから美しいサイドチェンジが、逆サイドのロバートソンに渡ります。次に、ロバートソンからも綺麗なアーリークロスが入り、サラーがスペースに走りこみ、2点目。左SBアンヘリーノは、サラーに出遅れており、抑え込めずに得点を与えてしまいました。

リバプールFC 3点目:マネ選手

ヘンダーソン選手が、深い位置まで運び、クロス。
マネ選手が、ディフェンス裏から上手く合わせて、ヘディングで3点目を決める

マンチェスター・シティFC 1点目:ベルナルド・シウバ選手

まとめ

A・アーノルドは、右足だけではなく、左足も進化してきました。
ロブレンは、シンプルに前に蹴りだすことが指示入っていたのかな。後半、倒れながらも足を出してシュートブロックしたプレーは気持ちが入ってて凄かったです。
デ・ブライネの調子は上がらなかった。あまり驚異的なシーンは演出できず。
スターリングの仕掛けには可能性を感じたが、決定機を得られずでした。

8月のコミュニティ・シールドで笑顔の握手だった両監督は、この試合後は納得がいかない表情でした。後半82分の疑惑ハンド2度目のシーンは、審判目の前でどうみても明らか。なぜ取らなかったのでしょう。

リバプールは前半 or 後半で強烈な展開を仕掛ける傾向があります。この試合の前半は非常に強度が高かった一方で、後半4-4ブロックを敷いてスローダウンした様子でした。結果、シティがボールを保持する時間が多くなりました。しかし、シティはチャンスを活かしきれず、運もついては来なかった。心残りとしては、アグエロとジェズスを交代させず、2トップで勝負をかけて欲しかった。

次回は、半年後の4月1週目第32節です。
サラーやヘンダーソンに振り回されつつ、クロス精度は悪くなかったアンヘリーノ選手。彼がどれだけ成長するか。スタンド観戦していたメンディが起用されるのか。そして、リバプールは冬にどれだけ勝点を積み上げるか。引き続き、注目していきたいと思います。